2025年10月09日

アクセスポイントとルーターの違いを初心者にも簡単に分かりやすく解説

目次

本記事では、アクセスポイントとルーターの違いについて簡単に解説します。

またアクセスポイントのつなぎ方や、つながらないときの原因と対処法についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

アクセスポイントとルーターの違いについて解説

ここでは、アクセスポイントとルーターの違いについて説明していきます。

アクセスポイントとは

アクセスポイントとは、スマートフォンやPCなどの端末に、Wi-Fiの電波を飛ばす機能です。アクセスポイントは「親機」「基地局」「ステーション」などと呼ばれることもあります。

Wi-Fi接続するための機器として「無線LANアクセスポイント」という機器がありますが、閉じた状態でしかWi-Fiの電波を飛ばせないため、単体ではインターネット通信を行えません。

そのためインターネット通信をWi-Fiで行うには、無線LANアクセスポイントとWi-Fiルーターの両方が必要となります。

ルーターとは

固定回線のルーターは、ルーターとデバイスを直接つなぐ「有線LANルーター」と、ルーターとデバイスを無線(Wi-Fi)でつなぐ「無線LANルーター」があります。

「無線LANルーター」は、複数台の端末をインターネットに接続するための機器ですが、Wi-Fiにつなげるだけの機器ではありません。

無線LANルーターは、以下の4つが搭載された複合機器でもあります。

  • アクセスポイント機能
  • ルーター機能
  • イーサネットスイッチ機能
  • ファイアウォール機能

アクセスポイント機能とは、Wi-Fiの電波を飛ばす機能ですが、アクセスポイント機能だけではデバイスをインターネットにつなげることができません。

そこで必要になるのが「ルーター機能」です。ルーター機能とは、複数のデバイスにIPアドレスを割り当てることで、複数台のデバイスを同時にインターネット接続する機能です。

無線LANルーターには、Wi-Fi接続するための「ルーターモード」の他にも、「ブリッジモード」というモードがあります。

ブリッジモードは、インターネット回路をルーター機能を介さず受け渡せる機能です。Wi-Fiルーターの機能のうちアクセスポイント機能のみ作動させることができるため、Wi-Fi機能が搭載されたONUを使用する際などに、Wi-Fiの重複による不具合を防ぐことができます。

アクセスポイントとルーターの違い

アクセスポイントとルーターは、どちらもWi-Fiに接続するための機器ですが、アクセスポイントはあくまでアクセスポイント機能しか搭載されていません。

アクセスポイントを使ってインターネットを使用するためには、アクセスポイントの他にもルーターが別途必要となります。

一方で無線LANルーターは、アクセスポイント機能とルーター機能が一つになっており、無線LANルーターとONUを接続するだけでWi-Fiが利用できます。

無線LANアクセスポイントは接続可能台数が多いため、企業がビジネス用として使っていることが多い機器です。

一般家庭のスマートフォンやパソコン、ゲーム機をWi-Fiに接続するのであれば、無線LANアクセスポイントよりも、必要機能がオールインワンになった無線LANルーターがおすすめです。

アクセスポイントと中継器の違い

中継器とは、Wi-Fiの電波を増幅させ、Wi-Fiが利用できるエリアを広げるための機器です。

電波は、無線LANルーターからデバイスまでの距離が遠ざかるほどに弱まる性質があります。そのため距離の問題で「Wi-Fiが弱い」と感じる場合は、中継器を用いることで電波を改善できるのです。

アクセスポイントはWi-Fi環境をつくるための機器、中継器はWi-Fiを受信できる範囲を増幅させるための機器です。

自宅用にはアクセスポイントよりも無線LANルーターがおすすめ

自宅用として使うには、無線LANアクセスポイントよりも、無線LANルーターの使用がおすすめです。

無線LANアクセスポイントは自宅用として使用することもできますが、別途Wi-Fiルーターも用意しなければなりません。また無線LANアクセスポイントを使用する際は、無線LANルーターとONUをつなげるため、接続機器の数が増え、機器を設置したときの見た目もあまりよくありません。

無線LANルーターであれば必要機能がオールインワンになっているので、自宅用のWi-Fiにおすすめです。

Wi-Fi|アクセスポイントに接続する方法をデバイス別に解説

アクセスポイントの接続とは、スマートフォンやPCのWi-Fi設定です。

ここでは、以下のデバイス別にアクセスポイントの接続方法について解説していきます。

  • iPhone
  • Android
  • Windows
  • Mac

Wi-Fiにつなげたい機器の接続方法を確認しましょう。

iPhone

iPhoneでアクセスポイントを接続する方法は、次の通りです。

  1. 「設定」を選択する
  2. 「Wi-Fi」を選択する
  3. 「Wi-Fi」をオンにする
  4. 接続するWi-Fiのネットワーク名を選択する
  5. ネットワークのパスワードを入力する

パスワードを入力後、iPhone画面の右上部に扇形のWi-Fiマークが出れば接続完了です。

Android

Androidでアクセスポイントを接続する方法は、次の通りです。

  1. 「設定」を選択する
  2. 「インターネット」からWi-Fiのネットワークを選択する
  3. ネットワークのパスワードを入力する

パスワードを入力後、Android画面の右上部に扇形のWi-Fiマークが出れば接続完了です。

Windows

Windowsのパソコンでアクセスポイントを接続する方法は、次の通りです。

  1. 画面下部にあるスタートアイコンをクリックする
  2. 歯車マーク(設定)をクリックする
  3. 「ネットワークとインターネット」を選択する
  4. 「Wi-Fi」のボタンをONにする
  5. 「Wi-Fi」をタップし、Wi-Fiのネットワーク一覧を開く
  6. Wi-Fiのネットワークを選択する
  7. ネットワークのパスワードを入力する

パスワードを入力後、パソコン画面の下部に扇形のWi-Fiマークが出れば接続完了です。

Mac

Macのパソコンでアクセスポイントを接続する方法は、次の通りです。

  1. デスクトップ画面右上のメニューバーからWi-Fiメニューアイコンをクリック
  2. 「Wi-Fi」をオンにする
  3. 「Wi-Fi」をタップし、Wi-Fiのネットワーク一覧を開く
  4. Wi-Fiのネットワークを選択する
  5. ネットワークのパスワードを入力する

パスワードを入力後、パソコン画面の上部に扇形のWi-Fiマークが出れば接続完了です。

Wi-Fi|アクセスポイントに接続できないときに考えられる原因と対処法

アクセスポイントに接続できないときに考えられる原因は、次の6つです。

  • Wi-Fiルーターとデバイスが離れすぎている
  • 障害物による影響
  • 電波干渉による影響
  • ファームウェアが古い
  • アクセス制限がかかっている
  • ステルスモードがONになっている

アクセスポイントに接続できない原因の対処法について、それぞれ紹介していきます。

Wi-Fiルーターとデバイスが離れすぎている

Wi-Fiルーターとデバイスが離れすぎていることが原因で、接続できない可能性があります。

電波はWi-Fiルーターから球体状に飛び、距離が離れるほど徐々に電波が弱くなっていきます。距離によって電波の違いを感じる場合には、Wi-Fiルーターとデバイスが離れているせいで、電波が弱いのかもしれません。

Wi-Fiの電波をキャッチするには、Wi-Fiルーターを家の中心やデバイスの近くに移動するのも一つの方法です。設置場所の変更が難しい場合は、電波を増幅させる中継器の導入も検討してみましょう。

障害物による影響

Wi-Fiの電波は、障害物をすり抜けるたびに弱まる性質があります。壁や天井の他にも、棚やその他の家具も電波を弱らせる障害物です。

特に金属性のものや水は電波を弱らせる性質があるため、Wi-Fiルーターが金属製の棚や花瓶などの近くにある場合には移動させましょう。

電波干渉による影響

電波干渉が起こり、Wi-Fiが途切れやすくなるケースもあります。

電波干渉とは、同じ周波数帯の複数の機器を同時に使うことで、機器同士の電波が干渉してWi-Fiが正常に接続できなくなる状態です。

スマートフォンに対応する周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯の2つがあり、2.4GHz帯は家電製品でも多く使われている周波数帯です。2.4GHz帯の電化製品には、電子レンジ、ワイヤレスイヤフォン、Bluetooth機器などがあり、スマートフォンも2.4GHz帯を使用している場合には、電波干渉を起こしているかもしれません。

スマートフォンの設定から周波数帯を変更して、Wi-Fiが正常に使えるか確認してみましょう。

ファームウェアが古い

Wi-Fiルーターのファームウェアが更新されず古いままだと、Wi-Fiがつながらないことがあります。

ファームウェアとは、Wi-Fiルーターの制御プログラムのことです。

ファームウェアが古いとWi-Fi機能にも影響を与えるため、定期的にアップデートを行いましょう。

アクセス制限がかかっている

MACアドレスフィルタリングがオンになっていると、ルーターに接続できません。

MACアドレスとは、ネットワーク上で機器を識別するための番号です。ルーターには、登録したデバイスのみWi-Fiに接続する機能があり、ルーターに接続するデバイスのMACアドレスをあらかじめ設定できます。

アクセスを制限しているケースは多くありませんが、ルーターの所有者が設定していることもあるでしょう。そのようなケースでは、ルーターの所有者にMACアドレスの追加設定を頼み、Wi-Fiを使えるようにしましょう。

ステルスモードがONになっている

ステルスモードがONになっているケースでも、Wi-Fi設定が行えずWi-Fiが使えません。

ステルスモードとは、デバイスのネットワーク一覧からSSIDを非表示にできる機能で、セキュリティ強化を目的とした設定です。

例えば、iPhoneでWi-Fiを使う際は、「設定<Wi-Fi<Wi-FiをON」と進むと、ネットワーク一覧画面が表示され、任意のSSIDを選択してパスワードを入力します。しかしステルスモードがONに設定されていると、デバイスのネットワーク一覧画面に任意のSSIDが表示されず、設定できません。

ステルスモードがONになっているケースでは、パスワードだけでなくSSIDも手入力することで、Wi-Fi設定が可能になります。

まとめ

アクセスポイントとは、スマートフォンやPCなどの端末に、Wi-Fiの電波を飛ばす機能です。

アクセスポイントは単体ではインターネット通信が行えず、インターネットでWi-Fiを使うには別途Wi-Fiルーターも必要となります。

また、アクセスポイントに接続できない場合には、以下の可能性があります。

  • Wi-Fiルーターとデバイスが離れすぎている
  • 障害物による影響
  • 電波干渉による影響
  • ファームウェアが古い
  • アクセス制限がかかっている
  • ステルスモードがONになっている

当てはまるものがある場合には、本記事で紹介している対処法を試しましょう。

人気ランキング
お得なキャンペーン