2025年11月11日

Wi-Fiを使うならテザリングとWi-Fiルーターどっちがいい?違いや接続方法を解説

目次

Wi-Fiには、スマートフォンのテザリング機能を使う方法と、専用のWi-Fiルーターを使う方法があります。しかし、それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、テザリングとWi-Fiルーターの違いや特徴、それぞれの接続方法について分かりやすく解説します。ぜひ、本記事を参考に、ライフスタイルや使用目的に合った最適なWi-Fi接続方法を選びましょう。

そもそもテザリングとは

テザリングとは、スマートフォンのモバイル通信(4G・5Gなど)を利用して、パソコンやタブレットなどほかの端末をインターネットに接続する機能を指します。簡単にいえば、スマートフォンをWi-Fiルーターの代わりに使うイメージです。テザリングの接続方法には、以下の3つがあります。

接続方法特徴
Wi-Fi接続・スマートフォンがWi-Fiアクセスポイントになり、ほかの端末を無線で接続する方法 ・通信速度は比較的速いが、バッテリーを消費しやすい
USB接続・スマートフォンとほかの端末をUSBケーブルで接続する方法 ・通信速度が速く、通信の安定性が高い ・USBケーブルが必要
Bluetooth接続・Bluetoothを使って無線で接続する方法 ・Wi-Fi接続に比べて通信速度は遅いが、バッテリーの消費は少ない

3つの接続方法から手軽に使えるテザリングですが、テザリング元のスマートフォンではデータ通信量が発生します。大容量プランや使い放題プランを契約していない場合には、テザリングの使いすぎには注意が必要です。

そもそもWi-Fiルーターとは

Wi-Fiルーターとは、有線のインターネット回線(光回線や有線のインターネット回線など)を受信し、それを無線(Wi-Fi)に変換して、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの端末と接続できるようにする機器です。いわば「インターネットを家中に届ける中継役」のような存在です。

Wi-Fiルーターといえば光回線などの固定回線で使用するWi-Fiルーターが一般的ですが、そのほかにもモバイルWi-Fiルーターやホームルーターもあります。

種類特徴
家庭用Wi-Fiルーター・光回線などの固定回線で使用するルーター ・通信が安定しており、高速かつ大容量通信に対応
モバイルWi-Fiルーター・モバイル回線を活用した持ち運べる小型のルーター ・自宅でも外出先でもWi-Fiが利用可能
ホームルーター・モバイル回線を活用した自宅用のルーター ・工事不要でコンセントに挿すだけで使用可能

Wi-Fiルーターは、安定した通信環境を長時間維持できる点が大きな強みです。特に動画の視聴やリモートワーク、オンラインゲームなど、高速かつ安定した通信が必要なシーンで活躍します。

テザリングとWi-Fiルーターの6つの違いを解説

ここでは、テザリングとWi-Fiルーターの6つの違いを解説します。

初期費用

テザリングとWi-Fiルーターのもっとも大きな違いの一つが「初期費用」です。

テザリングの場合、すでにスマートフォンを持っていれば新たに機器を購入する必要はなく、基本的には追加費用なしで始められます。ただし、通信キャリアによってはテザリング機能を使うためにテザリングオプションを契約しなければならないので、事前に確認が必要です。

一方で、Wi-Fiルーターを使うにはWi-Fiルーターを購入する必要があります。家庭用Wi-Fiルーターなら数千円~1万円前後、モバイルWi-Fiルーターやホームルーターでは数万円程度かかる場合もあります。

月額料金(ランニングコスト)

インターネットを継続的に利用するうえで気になるのが「月額料金」、いわゆるランニングコストです。

テザリングは、スマートフォンの通信プランのデータ容量を利用するため、別途インターネット回線の契約は不要です。つまり、スマートフォンの料金プランにテザリングが含まれていれば、追加の月額料金はかかりません。ただし、頻繁にテザリングを利用して大量のデータ通信を行うと、データ容量の上限に達して通信制限がかかることがあるため、通信量が多い方は注意が必要です。

一方、Wi-Fiルーターは、回線契約が必要なため、毎月の利用料金が発生します。Wi-Fiルーターを使ったときの月額料金の目安は、以下のとおりです。

  • 光回線+家庭用ルーターの場合:月額4,000~7,000円程度
  • モバイルWi-Fiルーターの場合:月額3,000~5,000円程度
  • ホームルーターの場合:月額3,000~5,000円程度

さらに、契約期間の縛りや違約金などが設定されているケースもあるので、Wi-Fiルーターでインターネットをするなら月額料金以外のランニングコストも調べておきましょう。

使えるデータ容量

テザリングとWi-Fiルーターでは、利用できるデータ容量にも大きな差があります。これは日常的に動画視聴やオンライン会議、ゲームなどを行うユーザーにとって、非常に重要なポイントです。

テザリングは、基本的にスマートフォンの契約プランに含まれるデータ容量を利用します。例えば、スマートフォンのプランが月に20GBまで使えるプランなら、テザリングしすぎて20GBを超えてしまうと通信速度制限がかかってしまいます。

大容量プランや無制限プランを契約していても、一部キャリアでは「テザリング時の利用上限」が別に設定されている場合もあるため、テザリング自体が大容量通信にはやや不向きです。

一方、Wi-Fiルーター(特にモバイルWi-Fiやホームルーター)には、使い放題のプランや月100GBなどの大容量プランが用意されています。契約内容によっては動画視聴やオンライン作業にも十分対応でき、複数人での同時利用にも適しています。

項目テザリングWi-Fiルーター
データ容量スマートフォンのプランに依存(例:20GBなど)プランによっては無制限や大容量(100GB以上)
大容量通信の適性通信制限のリスクあり動画視聴や長時間接続に適している

短時間の使用や軽い作業にはテザリングでも十分ですが、動画視聴や長時間のオンライン作業にはWi-Fiルーターのほうが安心です。

接続可能台数

自宅で複数の端末を使ったり、家族で同時にWi-Fiを利用したりする場合は、「何台まで接続できるか」も重要なポイントです。テザリングとWi-Fiルーターでは、接続できる端末の数にも以下の違いがあります。

項目テザリングWi-Fiルーター
接続可能台数5~10台(実用は2~3台が目安)10~20台以上でも安定して利用可能
同時接続の安定性接続数が増えると速度やバッテリーに影響安定した通信を維持しやすい

テザリングでは、スマートフォンの性能や通信キャリアによって異なりますが、一般的には最大5~10台程度までが目安です。ただし、複数台を同時に接続すると通信速度が低下しやすく、バッテリーの消耗も早くなるため、実用的には2~3台の同時接続が限界という場合も少なくありません。

一方、Wi-Fiルーターは、設計上10~20台以上の端末接続を前提に作られており、同時接続しても通信が安定しやすい設計です。そのため、スマートフォン、パソコン、テレビ、ゲーム機などをまとめて接続するのに適しています。

バッテリー消費

テザリングとWi-Fiルーターにおける、バッテリー消費の違いには、以下の違いがあります。

項目テザリングWi-Fiルーター
バッテリー消費早く消耗する(長時間使用に不向き)据え置き型は電源接続、モバイル型も長時間駆動可
熱や動作への影響発熱・パフォーマンス低下の原因になることあり専用設計で安定動作

テザリングでは、スマートフォンがインターネットの中継機として常に通信を行うため、バッテリーの消耗が早くなります。特にWi-Fiテザリングを長時間使うと、1~2時間で大きく電池が減ることもあり、外出中に使うときはモバイルバッテリーが必須になることもあります。また、スマ-トフォンが発熱しやすくなる点にも注意が必要です。

一方、Wi-Fiルーターは機種によって異なりますが、家庭用のホームルーターは常時コンセント接続なのでバッテリー消費の心配はありません。モバイルWi-Fiルーターは内蔵バッテリーで動作しますが、通信専用設計のため省電力かつ長時間駆動できるものが多く、テザリングほどバッテリー消費を気にする必要はありません。

バッテリー消費の違いは、Wi-Fiの利用で意外と見落とされがちな問題です。外出先で短時間だけ使うならテザリングでも問題ありませんが、長時間・多端末の接続を考えるなら、Wi-Fiルーターのほうが安心でしょう。

持ち運びやすさ

テザリングは、スマートフォン1台あればすぐにインターネットを共有できるため、持ち運びの手間がほとんどありません。普段使っているスマートフォンを使うだけなので、追加で機器を持ち歩く必要がないのが大きなメリットです。

一方、モバイルWi-Fiルーターは専用の端末を持ち歩く必要があります。小型で軽量なモデルも多いとはいえ、スマートフォンとは別にもう1台持つことになるため、荷物を少なくしたい人にとってはやや不便に感じるかもしれません。

そのため、「できるだけ身軽に行動したい」「荷物を増やしたくない」という方には、テザリングのほうが持ち運びやすさの面で優れているといえるでしょう。

テザリングするときの注意点

テザリングを使用する際に知っておくべき注意点は、以下の5つです。

1. データ通信量に注意
テザリングはスマートフォンのモバイルデータ通信を使うため、大容量のデータ通信を長時間使用すると、データ通信量の上限に達してしまい、通信制限がかかる可能性があります。特に動画視聴やアプリのダウンロードなどを行うと、数ギガ単位のデータを消費することもあります。テザリングを頻繁にする場合には、使い方に応じてプラン変更も検討するとよいでしょう。

2. バッテリーの消耗が激しい
テザリング中はスマートフォンが常に通信を行うため、バッテリーの消耗が早くなります。長時間利用する場合は、モバイルバッテリーや充電器を準備しておくと安心です。

3. 通信の安定性に影響が出る可能性がある
テザリング中は、スマートフォン自体の電波状況に接続品質が左右されます。電波が弱い場所では、接続が不安定になったり通信速度が遅くなったりする可能性があります。

4. 端末の発熱に注意
長時間のテザリング使用はスマートフォン本体が熱くなりやすく、動作が不安定になることもあります。スマートフォンが熱くなりすぎた場合は、一度電源を切り、熱を冷ましてから再接続しましょう。

5. セキュリティ対策を忘れずに
テザリングでWi-Fiを共有する際は、必ずパスワードを設定し、知らない人に接続されないようにしましょう。特に公共の場では、セキュリティ設定を確認してから使うことが重要です。

これらの点に気を付けながらテザリングを活用することで、安全かつ快適にインターネットを利用できます。

テザリングの使い方|iPhone・Android別の接続手順

テザリングを使えば、スマートフォンのモバイルデータ通信を利用して、ノートパソコンやタブレットなど、ほかの機器をインターネットに接続できます。ここでは、iPhoneとAndroid別にWi-Fi接続でテザリングする設定手順を紹介します。

【iPhoneの設定】

まずは、親機であるiPhoneを以下の手順で設定します。

  1. 「設定」を開く
  2. 「インターネット共有」を選択
  3. 「他の人を許可」をONにする

3まで進んだら、子機の端末でWi-Fi設定を開き、SSID一覧から親機の自分のiPhoneを選択します。その後、親機のWi-Fiパスワードを手動で入力して完了です。親機のiPhoneのパスワードは、「インターネット共有」画面に記載されたパスワードです。

【Androidの場合】

Androidは機種やメーカーによってメニューの名称が異なる場合がありますが、ここでは、一般的な手順について紹介します。

まずは、親機であるAndroidを以下の手順で設定します。

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択
  3. 「アクセスポイントとテザリング」を選択
  4. 「Wi-Fiアクセスポイント」を選択
  5. 「Wi-Fiアクセスポイント」をONにする

5まで進んだら、子機の端末でWi-Fi設定を開き、SSIDの一覧から親機のAndroidを選択し、パスワードを入力してテザリングは完了です。パスワードは、Wi-Fiアクセスポイントの設定画面などに記載されています。

テザリングには、Wi-Fi接続以外にもUSB接続やBluetooth接続もあります。中でも一般的で手軽なのは、Wi-Fi接続によるテザリングです。外出先などでパソコンを使いたいときに便利なので、いざというときに備えて設定方法を覚えておきましょう。

Wi-Fiルーターの使い方|iPhone・Android別の接続手順

Wi-Fiルーターを使えば、スマートフォンやパソコン、タブレットなど複数の端末を安定したインターネット環境に接続できます。ここでは、モバイルWi-FiルーターにiPhoneやAndroid端末を接続する基本的な手順を紹介します。

【共通の準備:ルーター側の確認】

まずは、Wi-Fiルーターの電源を入れ、起動が完了するのを待ちます。その後、ルーターの液晶画面や本体ラベルに記載されている以下の情報を確認しておきましょう。

  • SSID(ネットワーク名)
  • パスワード(暗号キー)

これらの情報を使ってスマートフォンから接続します。

【iPhoneの場合】

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「Wi-Fi」をタップ
  3. 表示されたネットワーク一覧からルーターのSSIDを選択
  4. パスワードを入力して接続完了

接続後は、画面右上にWi-Fiマークが表示され、インターネットが利用できるようになります。

【Androidの場合】

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ネットワークとインターネット」または「Wi-Fi」をタップ
  3. Wi-Fiをオンにして、利用可能なネットワークからルーターのSSIDを選択
  4. パスワードを入力して接続完了

Wi-Fi接続が成功すると、スマートフォン画面上部にWi-Fiのアイコンが表示され、ネット接続が有効になります。Wi-Fiルーターの接続は、一度設定すれば次回以降は自動で接続されます。外出時や自宅で安定した通信環境を整えたいときに便利なので、初めての方もこの手順を参考に試してみてください。

主な役割はどちらも同じだが用途によって使い分けるのがおすすめ

テザリングとWi-Fiルーターは、どちらもスマートフォンやパソコンなどの機器をインターネットに接続するという同じ目的を果たす手段です。しかし、それぞれに特徴があり、利用シーンに応じて適切に使い分けることで、より快適で効率的な通信環境を整えることができます。

・手軽さ・身軽さを重視するならテザリング

スマートフォン1台でサッと接続できるテザリングは、短時間の利用や外出先でのちょっとした作業に最適です。ただし、データ容量やバッテリー消耗には注意が必要です。

・安定性・長時間利用を重視するならWi-Fiルーター

安定性・長時間利用を重視するならWi-Fiルーターが最適です。

テレワークやWeb会議、オンラインゲームなど、通信の途切れがストレスになるシーンでも安定した接続を維持できます。また、複数の機器を同時に使いたい場合や、出張・旅行時などでしっかりとした通信環境を確保したいときにも安心です。使用可能なデータ容量も大きいため、長時間の利用に向いています。

どちらが優れているというよりも、「いつ・どこで・どのくらい使うのか」を基準に選ぶことが大切です。シーンに合わせて柔軟に使い分けることで、無駄なく快適にインターネットを活用できます。

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